嵐のポップコーンもうすぐ発売!初回プレス予約はこちら♪嵐コレクション25もお楽しみください

嵐のニューアルバム『ポップコーン』の

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嵐 ARASHI NEWアルバム Popcorn ポップコーン(初回限定盤)【初回プレス仕様】 予約受付中 キャンセル不可商品 2012/11月中旬~順次発送


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 「近いうちに国民の信を問う」との約束はどこへやら。野田佳彦首相は29日に秋の臨時国会を強行召集し、重要法案の処理に意欲をみせる。このままなら年内の衆院解散など夢のまた夢だが、自民党は手をこまねいてみているだけなのか。国会対策の総責任者・浜田靖一国対委員長は「悪役を恐れてはいけない」と鼻息が荒い。8月に亡くなった父・浜田幸一氏の人生訓もあわせ、対民主党戦略をたっぷり聞いた。

 浜田さんと待ち合わせたのは、東京・永田町のザ・キャピトル東急ホテル内の中国料理「星ヶ岡」。国会の裏手にあるだけに、政治家が頻繁に使うことで知られる。首相も昨年9月の党代表選で、このホテルに選対本部を置いていた。

 「キャピトルはうちのおやじがよく使っていたのよ。ホテルにかつてあったメーンダイニング『欅グリル』には、おやじの名前入りマッチまで置いてあった」

 浜田さんは「今日は点心、点心!」といいながら、焼き餃子やシューマイをテンポ良く頼んでいく。

 「あっ、そういえば、ここに来る前、民主党の山井和則国対委員長から電話があった。29日召集への協力を求められたけど、『もう電話しなくて結構』と言い返した。歩み寄りなしに要求ばかりでは、対応のしようがないよ」

 ニコニコしながらすごいこと言いますね。首相は19日の民自公3党の党首会談で、8月の「近いうち」の約束を「重く受け止める」と語るばかりで実質ゼロ回答だった。「だまされる方が悪い」と言わんばかりの姿勢に、自公の怒りは頂点に達している。

 「山井さんはひたすら低姿勢で来るけど、失った信義則はそんなもので戻せない。自民党は大将(安倍晋三総裁)まで出したのに、親方同士でYES、NOとやっちゃったら、部下は国会に出たくとも出れないよ。召集後のシナリオも何一つ打診がないのに、どうやって国会に戻るんですか」

 だが、国会には赤字国債を発行するための特例公債法案の処理が残されている。財務省は「11月末までに通さないと財源が枯渇する」とあちこちで吹聴しているのも気がかりだ。法案を通さないと批判は自民党に向きませんか。

 「心配しなくとも特例公債法案は成立します」

 ん? 参院は野党が多数を握っており、先の通常国会では参院段階で廃案となったはずですが。

 「自公が法案の採決に欠席すれば、参院でも与党の賛成多数で可決・成立する。各党の議席数を数えてごらん。民主党は『自民党の人質戦術は許せない』と宣伝するが、強行採決すりゃ難ないんだよ。チキンレースにはなりません」

 ビールが届くが、浜田さんはジンジャエール。父同様、アルコールは一切飲めないのだそうだ。

 「でも宴会は好きよ。呼ばれればどこにでも行くし、食べるのも好き。こだわりなくいろいろ食べちゃうからやせないんだよね」

 早速、シューマイがテーブルに。肉厚の皮の中は肉汁のプール!シェフは「銀座東急で開発し、50年の伝統を誇る味」と胸を張る。独自開発したこん棒で1日100枚も皮を作り、肉とネギ、ショウガのうまみを逃さないそうだ。同時に届いた焼き餃子も、ネギとしょうがを丹念にいためた特製「ネギ油」が肉、干しエビと混ざり、上質かつジューシーな食感が口内を攻める。あー、アジア人で良かったなあ。

 「でも、首相は男を下げたね。あの党首会談は、選挙後も自らが生き残る最後のチャンスだったのにさ」

 浜田さんが餃子をパクつきながら笑う。

 「『近いうち』をほごにしたことで、野田さんに対する信頼はなくなった。今では、衆院選が終わっても『死んでもこの男と組まない』と思われているよ。『約束を守って解散する』と一言いえば、民主党の閣僚が恐れる予算委員会はやらずに、特例公債法案や衆院「一票の格差」是正法案も難なく通る道があったと思うけど」

 永田町には、衆院選後に民主、自民、公明3党の大連立構想論が根強かった。首相は目先の解散先送りにかまけ、国の懸案を民自公で集中工事する選択肢を捨てたということか。

 「どんどんお酒頼んで!」という言葉に甘え、水内はカメ入り10年古酒の紹興酒をオーダー。浜田さんはなんとも豪勢な「カニ卵入りフカヒレスープ」をすすっている。

 確かに首相の不義理は許せない。世論調査でも首相への批判が強く、反比例するように自民党の政党支持率が高まっている。だが、露骨な審議拒否はせっかくの高支持率に水を差しませんか。

 「審議拒否するのでない。その表現は民主党に踊らされているだけだよ。ただ・・・」

 浜田さんがジンジャエールに泳ぐ氷を転がす。

 「政権を奪われた自民党は『評判の悪い政党』だったという面を忘れてはならない。悪いのがいい子ぶったって、世論は評価してくれないよ。『話し合った方がいい』ともいわれるが、この3年間、民主党とまともな話なんかできなかったじゃないですか。『トラスト・ミー(信用して)』といわれ、最近は『リアリー(本当)?』と返すのが口癖になっちゃったよ」

 浜田さんはなぜ自民党が弱体化したか、とうとうと語り出した。

 「うちの党は自ら持っていたプラスの部分を改革しちゃった。政治資金も政治改革も世襲も。誤解を恐れずに言えば、政治って『正しい』だけじゃ動かない。世襲なんて・・・僕をみてみなさい。おやじのおかげで、普通の議員の3倍は人生経験を積んだぞ」

 おっ!確かに破天荒な「ハマコー」の人生はすごいですよね。

 「常時時限爆弾を抱えているようなものだから、亡くなって寂しいが半分、正直『ほっとした』が半分。2年前に逮捕されたとき、僕は国会の役職をすべて退き、身元引受人になったしね。このおやじには鍛えられる」

 伝説は枚挙にいとまがない。

 「衆院予算委員長だった昭和63年、おやじは宮本顕治元共産党議長を『人殺し』とののしり、辞任に追い込まれた。当時委員長に推挙してくれたのが金丸信元副総裁。僕はお袋と2人で都内の金丸先生の自宅に謝罪にいったが、門前払い。最高でしょ」

 「あるときには、中山太郎元外相が僕の外交安保論を褒めてくれていた現場におやじが乗り込んできた。出た言葉は『何偉そうなこと言ってるんだ!この徴兵拒否が!』。これだけはしびれたね。中山先生の後を追い、ひたすら頭を下げたよ。世の中順風満帆な『世襲』だけじゃないんだよ」

 お父さんから感謝の言葉を聞いたことはないんですか。

 「それは人生で1度。おやじが仮釈放になったときだね。『悪かったな』って。嵐のような人生だ」

 「亡くなってほっとした」といいながら、往時を語る目はどこか優しい。

 ここで名物のパーコー麺が登場した。豚のあばら肉の揚げ方にこだわりがあり、メニューにはわざわざ「星ヶ岡スタイル」と書いてある。

 「キャピトルにはパーコー麺を出す店が『ORIGAMI』『星ヶ岡』の2店ある。前者は由緒正しきなパーコー麺だが、こちらはあばら肉のツケダレにカレー粉がまぶしてある」

 肉をかじると、じゅわっとした肉汁とスパイシーなカレー風味がコラボする。浜田さんの特注で、シメにふさわしいハーフサイズなのもうれしい。

 浜田さんのライフワークは安全保障。今の最優先課題は、政権を取り戻し民主党政権で壊れた日米関係の修復だ。

 「防衛相だったとき、ホテルオークラでの光景が忘れられない」

 浜田さんが麺をすすりながら切り出す。

 「当時の米大使館が『翌年日米安保締結60周年』ということでレセプションを開いたんだ。大使以下多くの大使館職員が出席してさ。会場にはオバマ大統領の好物・ハンバーグが山積みされていてね。せっかく盛り上がっていたのに、翌年、鳩山由紀夫元首相の『トラスト・ミー』発言で60周年式典は中止になった」

 手はデザートの杏仁豆腐へ。いちじくがアクセントを効かす。

 「人間の信頼関係なんてそんなものだよ。かつて自民党は『アメリカのポチ』と批判もされた。だが、米に頭を下げ、現在の防衛費だけでこの国が守れるなら安上がりじゃないですか。それが証拠に、自民党政権時代には領土問題なんてほとんど起きなかった。かつて日本が好景気に沸き、米の経済が冷え込んだとき『じゃあお前らだけで守れ』といわれそうになった。それをつなぎ止めたのが自民党。民主党政権で米とギクシャクした途端、この緊張状態だよ」

 もう民主党が政権の体をなしていないのは明らかだ。早期の衆院解散で政治をリセットしないと、日本は内政・外交とも深刻な「政治空白」に陥りかねない。

 でも浜田さん、修羅場をくぐった経験からみると、今の自民党は、若干「悪役」を恐れていませんか。

 「おそらく年末まで、党内から苦情を受ける係になるんだろうか。『なんで大人にならないのか』といわれながら、ふて寝を決め込むことも多いだろう。国民の生活を人質に取るようなことは絶対しないけど。たぶん偉くなれないかな」

 僕は浜田さんの歯にきぬ着せぬ言い回しが大好きだ。首相の目を覚ますには、父上ばりの劇薬も必要だろう。首相が解散を決断できなければ、野党が環境を整えるしかない。

 浜田さんの表情に曇りはなさそうだ。

 「さて、明日は選挙のポスター撮影に行こう!」

 【中国料理 星ヶ岡】東京都千代田区永田町2ー10ー3「ザ・キャピトルホテル東急」内。電話03・3503・0871(直通)。営業時間はランチが午前11時半~午後3時、ディナーは午後5時半~午後10時(土日祝は午後5時から)。無休。
(この記事は政治(産経新聞)から引用させて頂きました)

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